こんにちは、けんけんです。
今回は、山口周さんの著書『人生の経営戦略』を読んで深く心に響いた点をブログでまとめてみたいと思います。
この本は、働き方・キャリア・人生観に迷いを感じるすべての人に読んでほしい一冊です。
1.立ち位置を決めることが成果より重要?
本書では、仕事における「立ち位置」の重要性が繰り返し説かれています。
どれだけ努力を重ねても、自分の立ち位置が適切でなければ、正当な成果に結びつかない――。
これは、現場主義でやってきた自分にも大きな気づきでした。
「どこで、誰と、何に取り組むか」を見極める力は、仕事人生の方向を決める重要なポイントだと感じます。
また、どんな仕事に打ち込むかという点も非常に大事な観点です。
できるだけ成長産業に身を置くことが入り口を間違えないための方法であると繰り返し記載されています。
2.成果と人生の勝利は、別物である
会社での評価=人生の成功、と思っていませんか?
本書はこの常識に鋭く切り込み、「仕事で成果を出すこと」と「人生で勝つこと」はまったく別のものだと教えてくれます。
成果を出し続けても、ウェルビーイング(後述)が崩れれば意味がない。
この視点を持つことが、これからの時代には特に重要だと痛感しました。
3.学習とは、自分の感じ方が変わること
印象的だったのは、「学習とは、インプットによって世界の見え方が変わること」という定義。
単なる知識の詰め込みではなく、自分の“認識レベル”を変化させることが、本当の学びなのです。
学びとは、行動・判断・感情に変化が起きて初めて意味を持つ――
この考え方は、日々の自己成長にも大いに活かせそうです。
4.勝つためには、時に逆張りも必要
常に流行や空気を読んで行動していると、大きなブレイクスルーは生まれません。
本書では「逆張り」――つまり、あえて他者とは違う行動を取る重要性が語られています。
「今、何が見捨てられているか」にこそ、次の価値が眠っている。
これは副業やキャリア選択にも応用できる視点です。
この本を読み終わった時に、どこにチャンスが眠っているかを深く考えるようになりました。
5.人生には季節がある|戦い方を変えよう
「人生には春夏秋冬がある」という言葉も印象的でした。
若い頃の「がむしゃらさ」が通用しなくなる場面も出てきます。
年齢や環境に応じて、戦い方を変える。
“今この季節に適した生き方”を選ぶことが、無理なく豊かな人生を送るコツなのだと学びました。
6.いつまでも「過去の栄光」にすがらない
かつての実績や経験に執着するのではなく、年齢を重ねるごとに「知恵」を磨き、人を支援する側に立つ。
この生き方が、次の世代にも価値を与え、自身の人生も輝かせるのだと感じました。
7.人生の目的は「持続可能なウェルビーイング」状態を保つこと
本書が導く結論のひとつが、「人生の目的は持続可能なウェルビーイングの状態を保つこと」です。
◆ウェルビーイングとは?
ウェルビーイングとは、「身体的・精神的・社会的に良好な状態が持続していること」。
単に「幸せ」と訳すのではなく、「自分らしく生きられる持続性のある状態」を指します。
収入、健康、人間関係、自己実現のすべてをバランスよく保ちながら生きることが、人生の経営戦略において最重要テーマといえるでしょう。
8.時間という資源を何に変換するか
人生とは、唯一平等に与えられた資源=「時間」を、どんな価値に変換し、ウェルビーイングを築いていくかという“ゲーム”です。
この視点を持つことで、日々の選択に迷いが少なくなり、行動が明確になると実感しています。
9.トレードオフを超える思考を持つ
「Aを選べばBを捨てる」ではなく、「どうすればAもBもある程度両立できるか?」という問いを持つことが大切だと本書は教えてくれます。
選択肢を自ら狭めず、より高い視点で両立を模索すること。
この思考は、人生のあらゆる場面に応用できると確信しています。
トレードオフの関係は色々な場面で成り立つものですが、高い次元で両立できるのであれば、必ずしも0か1かである必要はないと記載されていた事に、今まで読んだ書籍とは違う事が書いてあるように感じました。
ただ、『高い次元で』というのはポイントであり、どれも中途半端になってしまうようであれば、トレードオフを成立させ、一つの事に集中して取り組む姿勢も必要であると感じます。
終わりに|人生の軸を見つけたい人へ
『人生の経営戦略』は、まさに「働くことと生きることを切り離して考えられない」人のための地図のような一冊です。
人生において、「どこに立つか」「何に時間を使うか」「どんな自己価値の創出を目指すか」を考える上で、最高の指南書になると思います。
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