具体化と抽象化――人生を前に進める「2つの思考力」

暮らしメモ

こんにちは、けんけんです。

今日は、勉強・仕事・子育て――すべての場面で必要とされる「ある2つの力」についてお話しします。

それは、具体化抽象化です。

「なんとなく聞いたことはあるけれど、いまいちピンとこない…」という方も多いかもしれません。でも実は、この2つの力を意識的に使えるようになるかどうかで、人生の進み方がまったく変わってきます


「具体化」と「抽象化」はすべての土台

この2つの力は、日々の生活のあらゆる場面で求められます。

  • 勉強では、ある知識を他の教科や問題に応用する力
  • 仕事では、指示や理念を自分の行動に落とし込む力
  • 子育てでは、子どもの発言や行動の奥にある考えを読み取る力

こうした場面で、「なんとなく分かってるけど行動できない」「細かい作業はできるけど、全体像が見えない」と感じたことはないでしょうか?
それはこの「具体化」と「抽象化」がうまく使い分けられていないからかもしれません。


抽象化ができないと、応用ができない

抽象化とは、複数の事象から共通点や本質を抜き出すことです。

たとえば、

  • ある数学の問題を解けた
  • 似た構造の別の問題もある

ここで「この2つの問題には共通の考え方がある」と気づけることが、抽象化の力です。

この力がなければ、1つのことを学んでも「それっきり」で終わってしまいます。他の場面で応用できず、「知識はあるのに使えない人」になってしまうのです。


具体化ができないと、動けない

一方、具体化は抽象的な考えや方針を、日々の行動にまで落とし込むこと

たとえば、「もっと家族との時間を大切にしたい」という気持ち(抽象)を持っていても、それを「毎日夜7時にはスマホを置いて子どもと向き合う」といった行動(具体)にしなければ、何も変わりません。

「わかっているけど、できない」は、具体化できていないことが原因です。


今、自分はどこにいるのか?2つの視点のバランス

ここで大切なのは、「今の自分は抽象と具体のどちらを見ているか?」を意識することです。

  • 抽象的視点=大きな目的や方向性(マクロ)
  • 具体的視点=今やるべき行動(ミクロ)

これらは、車のナビゲーションでいう「目的地」と「現在地のルート」のような関係です。


言い換えるなら、「目的・目標・手段」

この話をもっと分かりやすくすると、こうなります。

  • 目的:自分が人生で一番大切にしたいこと(例:自分らしく生き、死ぬときに「最高の人生だった」と思えること)
  • 目標:その目的へ向かうチェックポイント(例:子育てを楽しむ、副業で月5万円稼ぐ)
  • 手段:毎日の具体的な行動(例:1日30分ブログを書く、家計を見直す)

手段ばかりに目を向ける危うさ

手段ばかりを追いかけていると、「何のためにやっていたのか」が分からなくなります。たとえば、副業で稼ぐことだけに集中していると、本来の「家族との時間を増やす」という目的を忘れてしまうようなことです。

間違った入口から入ってしまうと、「努力していたのに違う場所に辿り着いてしまった」ということも起こりえます。


目的ばかりを見すぎても進まない

逆に、目的や理想ばかりを見ていても、具体的な行動がなければ前に進めません。壮大な夢を語るけれど、何も変わらない――これは「行動に落とし込めていない」ことが原因です。

目的と手段、抽象と具体、この両輪をバランスよく使うことが、進む力になります。


日々の生活に落とし込むには?

じゃあ、どうしたらこの2つの力を鍛えられるのか。

まずは、「いまやっていることは、何のためか?」と問いかけてみてください。

  • 子育てで叱るとき、それはどんな価値観に基づいているのか?
  • 副業をすることは、自分の人生にどう貢献するのか?
  • 今やっている作業は、何を実現するためのステップなのか?

こうした問いかけを日常的にすることで、抽象と具体の往復ができるようになります。


まとめ:思考の地図を持とう

抽象化と具体化は、人生の「地図」と「足元」をつなぐ架け橋です。

目的地を見失わずに、かつ着実に一歩を踏み出すためには、この2つの力が欠かせません。

日々の行動に意味を持たせたいとき、迷ったとき、ぜひこの視点を思い出してください。

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